里親制度に登録してから色々と質問を受けるようになりました。
特によく受ける質問が「研修とかあるんでしょ?」「誰でもなれるの?」と言う質問なので、その質問に対して書きたいと思います。
新潟県で里親登録をして6年目になるので、今は少し変わったところなどあると思いますが、夫と一緒に当時を振り返りながらまとめてみました。
各市町村で多少違う所があると思いますが、今回は私が住んでいる新潟県の里親登録までの例を紹介させてください。
里親認定・登録の流れ
①問い合わせ・申し込み
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②研修の受講
基礎研修・登録前研修・養育実習
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③里親申請書の提出
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④児童相談所による調査・家庭調査
家庭調査では、家庭の状況を確認するために、児童相談所の職員等が実際にどんな家なのか、部屋などを見に家庭訪問に来られます
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⑤社会福祉審議会による審査
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⑥認定・登録
※5年ごとに更新研修を受講しなければいけません
※基礎研修・登録前研修は、毎日行われているわけではなく年2回行われています
ちなみに私たち夫婦の場合、認定・登録まで約1年半かかりました。
里親制度の種類
【養育里親】
保護者のいない子どもや、虐待などの理由により保護者が養育することが適当でない子ども(要保護児童)の養育をします
【専門里親】
虐待などにより心身が傷ついた子供や、非行問題を有する子ども、障害のある子どもを2年以内の期間養育をします
※養育里親として3年以上の養育経験がある方が対象
【親族里親】
両親が亡くなったり、行方不明、拘禁、疾病による入院等の状態となるなどで、子どもを養育できなくなった場合にその子供の扶養義務がある親族の方が里親となって子どもを養育します
【養子縁組里親】
養子縁組によって養親となることを前提として子どもを養育します
私たち夫婦はこのうちの養育里親に登録しています。
養育里親として登録して、その後養子縁組というケースもあります。
養育里親・養子縁組里親になるための条件
児童相談所の案内に書いてあるのですが、具体的に何を聞かれるか、何を書類に書かなければいけないかについて、プラスさせていただきました。
- 要保護児童の養育についての理解及び熱意並びに要保護児童に対する豊かな愛情を有している事
- 経済的に困窮していないこと
- 里親希望者及びその同居人が児童福祉法に規定する欠格事由に該当しないこと
→過去に児童虐待・児童買春・児童ポルノに係る行為等で逮捕歴がないかなど調べられます。
- 養育里親・養子縁組里親研修を修了している事
です。ちなみにシングルマザーやシングルファザーでも条件を満たしていれば登録できます。
研修について
- 里親制度についての説明
- 社会的養護の果たす役割など
- グループに分かれて里親登録にいたった動機などの討議
【認定前研修】
- 子どもの心と体について
- 子どもの権利・養護について
- グループに分かれて先輩里親さんからの体験を聞いたり質問をしたり、グループ討議
【養育実習】
児童養護施設に泊まり、もしくは日帰りで2日間、施設で実際に子どもたちとすごします
最後に
里親研修で学んだことは里子ちゃんだけではなく実子や子供たち・家族との関係にも活かすことができる事がたくさんあり、とても勉強になりました。
特に、里親さんとして、実際里子さんをお預かりした経験のある先輩里親さんの話や、児童養護施設での養育実習はとても勉強になりましたし、改めて子どもの命を預かる責任について考えさせられました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )