緊急速報が鳴った時の子どもの反応
先日(6月16日)もんちゃん(5歳)・まるちゃん(2歳)・きゅーさん(1歳)の3人の子供たちと買い物をしていました。
午後1時頃、ちょうど買い物が終わって車に乗ろうとしていた時に突然スマートフォンから緊急速報の大きな音が鳴りました。
私たちの他にもその場にいた人たちからも一斉に緊急速報の音がながれ、ちょっぴり怖がりで大きな音が苦手なもんちゃんは『なに?なに?怖い、怖い、怖い…』と、とても怖がって泣きそうになっていました。
私もスマートフォンの画面を見るまでわからず、とにかく子供たちに『大丈夫だよ。地震が来るかもしれないんだけど、まず車に乗ろうか』と声をかけて車に乗りました。
その間も、もんちゃんは『地震?ここに地震くるの?どうするの?』と、とても心配そうにずっと質問をしてきていました。
その後スマートフォンの画面をみて、訓練と言う事がわかり子供たちに『何年も前の今日6月16日に、新潟で大きな地震があったから、今日は訓練だったんだよ。』と伝えました。
新潟市全市一斉地震対応訓練
新潟市では昭和39年6月16日 13時2分 に発生した新潟地震の発生日時に合わせて、新潟市全市一斉地震対応訓練が毎年行われています。
新潟地震
昭和39年6月16日13時2分
新潟県粟島南方沖の深さ約40kmを震源として発生した地震
規模 M7.5 最大震度は当時の基準で震度5
液状化現象による被害が多発、また市内を津波が襲った。
新潟市全市一斉地震対応訓練は【地震対応訓練】と【情報伝達訓練】とでなっています。
- 地震対応訓練では、災害時にその場で身を守る安全行動について、また実際の地震を想定し、なるべく身近な人に声をかけて一緒に安全行動をとる事についての確認。
- 情報伝達訓練では、災害時にどのような手段で情報を受け取れるかについての確認。
と言う訓練の内容になっています。
情報伝達訓練で鳴動するツールとしては
- 防災行政無線(同報無線)
- NTTドコモ エリアメール
- KDDI 緊急速報メール
- ソフトバンク 緊急速報メール
- 楽天モバイル 緊急速報メール
- ツイッター
- にいがた防災メール
- Yahoo!防災速報アプリ
- 新潟市HP
- 緊急告知FMラジオ
- 新潟県防災ナビ
などの情報伝達手段を用いて情報発信がされます。
子供と訓練について話す
毎年行われている訓練のはずなのに、私は訓練の事などすっかり忘れてしまっていました。
もしあの時訓練ではなくて本当の地震だったらどうしてただろう…
子供は不安になり、いつも以上にしゃべってたし…
出先で、防災グッズもないし…
と考えたら、いざと言う時慌てずに子供たちを守ることが出来るのか心配になりました。
夫が帰って来てからもんちゃんは、すこし興奮した様子で、今日の緊急速報の音が鳴った時の事について話していました。
その時にもんちゃんが『幼稚園でも訓練するんだよ!火事が起きたらね…』など幼稚園での訓練の様子を細かく話してくれました。
幼稚園での訓練では、皆で避難場所まで逃げる練習をしたり、避難用の滑り台を使う練習をしてみたり、実際に災害が起きた事を想定して話を聞くだけではなく、子供たちが実際に体で体験しているので、家で防災についてのチラシをみて話し合うより何倍も、どこに逃げるとかどうするという事を覚えているのだな。と感じ、家族で決めている避難場所まで散歩がてら歩いて行ってみるのもいいな。と思いました。
防災グッズについて
東日本大震災の時に、防災バッグを持たずに避難している方が多いというニュースを見ました。
そのニュースでは防災バッグを持たずに避難した理由について、防災バッグをタンスの奥にしまっていて出すことが出来なかった。と言う方や重たくて避難しにくかった。と言う意見がありました。
家も東日本大震災をきっかけに、防災バッグの中身を見直して、実際にバッグを担いでみたのですが、重たくて重たくて…
そんな重たいバッグを担いで子どもを抱っこして避難するなんて、とても無理だと思いました。
それに現在の家のように小さい子がいる場合、その子をおんぶして避難しようと思ったら、防災バッグを担ぐことはできません。
ニュースなどを参考にしながら家族で話し合った結果、釣りをする方がよく着ている、フィッシングベストを防災グッズ入れにしよう。と言う事になりました。
フィッシングベストは防災バッグのように大きくはないけれど、ポケットがたくさんあるので、どこに何をいれたのかがわかりやすく、必要なものを取り出しやすいという事で、我が家では大きな防災バッグもありますが他に、フィッシングベストも防災ベストとして準備しています。
収納しておくのにそんなにスペースもとらないので、玄関近くのちょっとしたスペースに、折り畳みが出来るヘルメットと一緒に置いてあります。
防災ベストの中身
防災ベストには
- 笛
- 軍手
- タオル
- 懐中電灯
- マスク
- 絆創膏
- ビニール袋
- 新聞紙
- ノート・ペン
- 連絡先を書いたもの
- 非常食(日持ちするお菓子など、小さめの物)
- 氷砂糖
(現在小4の娘はガールスカウトに所属しているのですがそこで、氷砂糖は溶けないし手軽に持ち歩けるから防災バッグにいれておくといいですよ。と教えてもらったそうです)
などを入れています。
その他、レジャーシートや防寒具・水・非常食などは防災バッグの中に入っていて、夫婦どちらかが持つ、もし夫が仕事中などに災害が起きた場合は落ち着いてからとりに行こう。と言うようにしています。
それから、1970年にフィンランドで発売されて以降、海外では広く普及していた液体ミルクですが、日本では法整備の問題や安全面への不安から販売されていませんでしたが、様々な震災などががきっかけで液体ミルクについて見直されるようになり、今はでは日本でも購入できるようになりましたよね。
粉ミルクだと、ミルクを作るのにお湯が必要ですが、非常時は使える水がかぎられていたり、お湯が使えないなどと言う場合もありますし、普段は母乳で育児されているお母さんも、震災などで大きなストレスを感じると、母乳が出なくなるという事もあるそうなので、授乳が必要な赤ちゃんがいるご家庭では、液体ミルクを非常用に購入しておくと便利だと思います。
そして、防災グッズの中でも特に欠かせない物が家族の写真です。
万が一家族がバラバラになってしまい、家族を探そうとなった時、私達家族を知っている人は特徴などわかりますが、私達家族を知らない人にも家族を探してもらう事に協力してもらうとなった場合、家族の写真があったらわかりやすいですよね。
最後に
東日本大震災が発生した時、夫は1週間ほど茨城県にある系列会社の復旧を手伝いに行っていました。
茨城県の方も東日本大震災の影響が大きく、一日目に会社から支給されたお昼の食料は、おにぎり1個だったそうです。
夫から『今日は何食べた?こっちは食料も水も限られてて大変だよ。子供たちにはおなかいっぱいご飯食べさせてください。』
と連絡が来た時、こうして普通にご飯が食べられる事に感謝して食べ物や水は無駄にしちゃいけないんだな。それから子供たちのためにも防災対策はしっかりしておこう。と思いました。
新潟市全市一斉地震対応訓練で緊急速報があった時、正直スーパーの店員さんや周りの人で、学校で行ったような何かの下に隠れるなどと言うような安全行動をとっている人はいませんでしたし、家の夫もそうでしたが仕事をしていて気づかなかった。と言う人もいたと思います。
ですが、市などが中心になり一斉にこう言う訓練をすることによって、ママ友さんや近所の人と『今日、緊急速報なってビックリしたよね!』『何か対策してる?』と言うような災害についての事が話題になり、改めて災害に対して考え直す良いきっかけになりましたし、非常時は特に周りの人との繋がりが大切になると思いますが、こうして話すことによって地域全体で防災に対しての意識が高まっていくと思います。
そして、いざ災害が起こった時に落ち着いて行動できるようにするためには、話し合うだけではなくて子どもと一緒にお散歩がてら避難場所まで歩いて実際にどれくらいの時間がかかるのかを確認しておく。防災バッグの中身を確認する時を決めて賞味期限が近くなった非常食があればそれを家族で食べてみる。と言うことも必要だな。と思いました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )