にじいろ家族日記

実子と里子ちゃんの子育てや家族の事などの記録です

命のバトンタッチ



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命のバトンタッチ

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今月始めに、家から新しい親御さんへ、生後2ヶ月からお預かりしていた、1歳10ヶ月のお子さんの大切な命のバトンを渡させていただきました。

 

お別れの時まで、お互い新しい環境に慣れるために少しずつ心の準備をしききたのですが、始めのうちは私達の家で親御さんと一緒に過ごし、それに慣れてきたら私達がいない時間を増やし、家以外の場所でお子さんと親御さんだけで過ごしていくと言うようにして約3か月かてけて準備をしてきました。 

 

始めのうちは、私たちの家から出る時泣いていた子も、そしてそのたびに『ごめんな。そうだよな。』と言いながら抱っこしていた親御さんも、日にちを重ねるたびに慣れていき、家から出る時にお子さんが泣く事も無くなり、『ごめんな。』と言っていた親御さんも『お父さんとお母さんとお出かけするか!』と言うように新しい家族の形を少しずつ作られて行っていました。

 

その様子を見て、安心と共に家族って本当に血の繋がりだけじゃないんだな。こうやって心を寄り添わせながら少しずつ家族になっていくんだな。家族ってあったかいな。と改めて感じていました。

 

子ども達への対応

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家にはその子の他に実子2人・里子ちゃん2人がいます。

とにかく子ども達が不安にならないように。

説明すべきところはきちんとわかるように説明する。

その事を一番に優先し子ども達への対応なども児童相談所のかたに相談しながら少しづつ進めていきました。

 

子ども達も、新しい親御さんがどんな人なのか自分たちの目で見た方が絶対に納得するし、安心すると考えていましたし、子ども達も『新しいお父さんとお母さんどんな人かな?』と言っていたので、子ども達がいる時間帯にも新しい親御さんたちに来ていただき、一緒に時間を過ごしました。

 

子ども達も『新しいお父さんとお母さん優しそうで良い人そうだね。』

と、安心していました。

ただ、寂しさが完全に消えたかと言われたらそうではなかったので『〇〇君がおかえりしたら今まで赤ちゃんが一緒だったらあまり遠くに行けなかったけど、行けなかった所に行こうか!』と楽しい事を企画するなどしました。

 

さよならの日

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さよならの日、いつものように親御さんが家のチャイムを鳴らすと一歳君は指をさして『あー!あー!あー!』『来たよ!』と言うように、声を出しました。

 

家に上がってしばらく一緒に最後の時間を過ごしていると、お母さんが

『今までこうやって元気に育ててくれて、私たちの所に迎えさせていただき、本当にありがとうございます。この子がこうやって生き生きと元気いっぱいに育ってこれたのは、ご両親だけじゃなくて、お兄ちゃんお姉ちゃんが一緒に遊んでくれたり、かわいがってくれたりしてくれたからって事も本当に大きいと思うし、お兄ちゃんお姉ちゃん達にも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。この大切に育てていただいた命を責任を持って引き継ぎ育てていきたいと思っています。

 

そう言って手紙をくれました。

 

もうその瞬間、新しいお母さんと私は泣いてしまい。。。

 

なにより一番嬉しかったのは、子ども達に向けて言葉を言ってくれた事でした。

 

子ども達は少し恥ずかしそうに『はい。』と言ってお辞儀をしていました。

 

そうして家族全員でお見送りしました。

 

命をお預かりすると言う事

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私達養育里親は、以前ブログでも書いたように、親御さんが養育できる環境を整えている間の一定期間お子さんをお預かりして養育します。

 

その後、親御さんが養育環境を整える事ができたら、お子さんはご両親のもとに帰ることになりますが、養育環境が整う見込みがない場合や親御さんが養育可能な方への養子縁組を希望された場合は、児童相談所の方から【養子縁組里親】さんの中から適切な方へ養子縁組の提案をすると言う事になります。また場合によってはそのまま里親さんのご家庭で養子縁組という事もあります。ちなみに家も生後間もないころから委託を受けていて、今後養子縁組前提で進めていこう子もいます。 

 

また、里親=児童虐待と思われがちですが、その背景は様々です。

 

ただ、どんな背景があったとしても、今この子がここに居るのは、お父さんお母さん、そのまたお父さんお母さんたち、たくさんの方たちが命を繋いできてくれたから。

 

その人たちの思いを乗せて生まれてきた大切な命であることに変わりはありません。

 

私達、養育里親の役割は本来、親御さんからお子さんを引き離す事が目的ではなく、委託された子ども達が健やかに安定した家庭で暮らす事が出来るまで、その子の身を守る事はもちろん、その子への愛情をストップさせない事だと私は思っています。

 

人は食べ物だけで成長するのではなくて必ず愛情も必要です。

 

最後に

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いっしょに過ごすことができなくても、与えた愛情が少しでもその子の中に残ってこれから先、生きていくための土台の一部になってくれるなら、こんなに嬉しい事は他にないです。

 

この子を連れてまた会いに来てもいいですか?

とご両親が言ってくださったので、また元気な笑顔を見れる日が楽しみです。

 

今回の内容ですが、伝え方によっては誤解を生む事もあるので、この事をブログに書くかどうかと言う事をとても悩みました。

ですが、こうして現状を書く事で里親制度や様々な環境に置かれている子ども達について考えるきっかけになり、これ以上悲しむ子ども達や親御さん達が少なくなってくれたら。と思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。